TOKIO 田中純弥 BLコミック
「寒そうだから、温めてやろうと思ったんだけどな」。楊虎は布団の上で、ジタバタと暴れる。
叫ぶ楊虎を冷ややかに見詰め、枕元に正座をすると飛はゆっくりと横に首を振る。再び、サイファは剣を繰り出した。結局、江南が帰宅したのは、夜の十時を回った時分だった。言われた通りにすると、指は一気に奥へ進み、俺を泣かせた。そんな台詞に、篤臣はプッと吹き出した。ハーコンの手から飛んだ太刀は、ほんのひと動作で拾える位置だ。「…はぁぁぁぁぁっ?あんた、小児科の医者ぁ!?」。
うひゃー、なめっ舐めてるっ。「あっあっ…っん、あぁっ」。どちらの快感に後押しされてかはわからないけれど、無理やりせき止められていた欲望を解き放つのは凄まじい快感だった。だが周りをみまわしても、それはどこにいったのかまったくみつからなかった。
実際、口と声は笑っていても、ジェレミーの目は真剣そのものだった。状況判断がつかなくて、身を守るようにキュッと体を縮こめるマリとは対照的に、宮地は背もたれに腕を載せたリラックスした体勢で、なんとも軽い口調で言った。「……頼むから……水を……」。このやわらかな唇と甘い舌を知る人間が自分以外にもいるかもしれないという事実は、思った以上にひどく腹立たしく、またそう思ってしまう自分も苛立たしかった。「それは…」。「変に決まってたら、おまえがコンテストに出るってだけで、校内中の男どもが色めき立つわきゃねえだろが。全員、おまえとキスすんのを心待ちにしてるんだぜ?」。
事実を知って自分が傷つくことになってもかまわないと、強い意志をみなぎらせて言い放つレオンに、ミサキは少し淋しさを覚えながら、静かに歩み寄った。堂島のような商売をしていると、酔って絡んでくる性質(たち)の悪い人種も少なからず見てきた。零一郎は汗で額に張りついた髪をそっと指で剥がして、光の柔らかな首筋にキスをする。こいつが自分より年上だとか、桜尾さんの友人だとか、そんなのは関係ない。小柄な海月の身体は、信長の腕の中にすっぽりとおさまってしまう。けれど、そんな生き方をしてつらくはないのだろうか。
サイドテーブルに皿を置くと、元浦は指でクリームをすくい――俺の顔の前に黙って差し出した。
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