堂本剛の正直しんどい 森内貴寛 ボーイズラブ文庫
「ちびすけ、俺とつきあえ」。左頬の下半分を、赤い筋が幾重にも走り、顎を濡らす。自分は正しい処置を施したとの自信すらうかがえるその態度に、希は怒りを通り越してうんざりする。楢崎は妖しげに笑うと、渚の手をひと掴みにして頭上でまとめた。
「連さんが、女の人だったらよかったけどね」。「なにって、ちょうどいいところに、真崎のケツがあるからさ。手持ち無沙汰だから、撫でてみたんだけど」。いつだって本能が教える。「なんで、大國さん?どーしてキスなんて……」。たとえ真実を知ったところで、レオンのためになるとは思えないと、ミサキは言い張った。「人間は、呆気なく死ぬ。俺はすでにそれを知っている。……二度思い知る必要はない」。
「俺のせいか?俺のせいなのか?」。僕より背が高い、骨のごつい男。バカなことを言うなと突き放されたら、どう切り抜けよう……。「……うん。彼氏だ」。夏波は身体を強張(こわば)らせて、大きな瞳を益々大きく見開いてじっと英俊を見詰める。「ため込んで、ストレスになるよりはいいけど」。奔放にくすぐられて、ねっとりと絡みついてくる。
「今度の休みにという意味だ。おまえ春休みの最後にオレを放って寝ただろう。オレはあれをかなり根に持っている」。不敵としかいいようのない微笑を浮かべて、マリを見つめる宮地の目。
財布は尻のポケットだった。
ボーイズラブ小説作品紹介
「トオルが縛ってくれって言ったら、そうしちゃうに決まってるよ」。「彼がそんなこと言うわけないだろう?」。ロイスの言葉に一瞬、飯島は戸惑いながらも同意を求めた。「絶対にないとは言えないんじゃない?」。ゴールデンウイーク中の帰省を控え、自分との生活を両親に話すべきかで悩んでいるトオルを心配した飯島は、ロイスに相談を持ちかけたが――。
タイトル:終わらない週末ラブ・ネスト
著 者 名:有馬さつき
レーベル:シフォンノベルズ
発 行 元:講談社
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