明日の君を守りたい‐YAMATO2520‐ 和久二郎 少年愛小説


幻では、ない。神妙な表情を作っている啓介は、唇の端をわずかに笑みの形に吊り上げるけれど、啓介との距離の近さに動揺している和哉は気づかない。ガクガクとうなずくと、耳の傍でふっと笑う気配があった。さっきまで全然出なかった声が、俺の喉を震わせた。「体は子供だろうが!」。「やっ!」。

「ん……あ、ああっ…―」。

「陸……」。

「そんなのわからない!」。でも―しかたない。

「超ムカつく!」。パンチですっ飛んだ小田切が立ち上がる前に、俺は背を向けて廊下へ飛び出した。頬がかっと熱くなって、居ても立ってもいられなくなる。「なにすんだよ。放せ!」。いつまで、こうしていられるのだろう、と。これが、寿が言っていた兄弟になるための誓いの儀式なんだろうかと思いながら、華南は返事をした。ただ触れるだけのキスは欲望ではなく、穏やかな愛情をハルに伝えてくる。

「薫……」。なめらかに俺の髪を櫛っていた手が一瞬止まる。「何か持ってきたの?」。少し冷たくて、くすぐったかった。


ボーイズラブ小説作品紹介


経理室の長谷崎冬夜は、一流スタイリストを目指す宮野宏隆に片想い中。 そんなある日、母の策略により宏隆と一緒に住む事になってしまい、うろたえながらも宏隆に尽くす決意をする。 一方、宏隆は企画のためとはいえ、超ダサい冬夜との同居にうんざりしていたが、冬夜の健気な様子は大変微笑ましく、その上、素顔が信じられないほど綺麗で、一緒に暮らすうちにどんどん惹かれてしまい……。

タイトル:見ているだけじゃ我慢できない
著 者 名:高月まつり
レーベル:七日間シリーズ
発 行 元:フロンティアワークス

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