KAT−TUN 渡辺茂樹 BLコミック


言いながら、大日向は八紘のシャツのボタンを外そうと焦っている。

くすぐるように、あやすようにシャルルが言う。唇を離し、呆然と自分を見つめる希に笑いながら、本間は伸ばした両足の上に彼を座らせる。正体なく眠っていたはずのサイファの手が、少年の手首をがっしりと掴んでいる。「…ん……」。惣司は華南を覗きこんで聞く。「確かに女も好きだが、おまえが一番なんだよ」。至近距離で、司野はニヤリと笑ってそんなことを言う。

僕はたまらず、背もたれに深くもたれかかった。「そんなつもりはなかったが、この際、ここでお前を喰うというのも、なかなか面白い趣向かもしれんな」。

恋人の腕が背もたれの上を回り、俺の肩をそっと抱いた。「顔に怪我はないな」。「嶋田っ」。最新号で身近にいるイイ男を紹介するという企画があって、そこに元浦も登場しているのだ。そっぽを向いてたって睨み合ってたって手だけはいつもつないでた。ほんの少し唇を離した隙に吐息で囁いた伊織に、弥勒は軽く笑んでから彼の耳朶に咬みついた。

母親ならば飛を振り切って、絶対に自分を助けに来てくれるはずだ。だが、やつれている分儚げで、零一郎はいつもより色気があるような感じがする。「俺のこと嫌いか。俺なんかが、湊を好きになっちゃだめ?」。彼は、何も言わなかった。

小篠の性格上、元とはいえ弟が危なっかしい日々を送っていると知れば、どういう意味であれ游のことを気にかけてくれるはずだという甘い考えもあったかもしれない。女子どころか、男子まで大騒ぎである。枕元、畳を滑る布の音が聞こえた。「そっか……」。「人が、・・・誰か見てたらどうするんだよ!」。「携帯の電源を切って、仕事のことも、普段の生活のことも全部忘れて……俺を見つめて、俺のことだけ考えて」。「急患やったんや。……虫垂破裂で、そのまま緊急オペになってな。子供やし、様子見といたらんと可(か)哀(わい)相(そう)やろ。……せやしこんなに遅うなった」。


ボーイズラブ小説作品紹介


階段を踏み外した一慧は、打ち所が悪かったのか、肉体と魂が離れるという事態に陥った。しかし、幼なじみの基に対する想いから、彼の魂は基の部屋のぬいぐるみの中に入ってしまう。もとの体にもどるためには、一番愛している人に、愛のこもったキスをしてもらわなくてはならないと天使に言われ、ぬいぐるみ一慧は、基の愛を得るために頑張るのだが……。可愛いラブコメディ。

タイトル:王子もキスで目を覚ます
著 者 名:高月まつり
レーベル:魂管理局シリーズ
発 行 元:オークラ出版

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